冠水車、水没車の見分け方(ヤフオクの闇)
ヤフオク、メルカリ、ジモティーなどで車の個人売買が一般的に行われるようになりました。良い車を安く買えるかもしれないというメリットがありますが、怖いのは事故車や水没車、致命的な欠陥(不具合)などがある車を買ってしまうリスクが高いことです。
先日、車内クリーニングをご依頼頂いたお客様のお車が水没車であると判明したことがありました。お客様は水没車とは知らずに(説明を受けずに)ヤフオクで購入し、「なんか車内が臭いし汚い」と思いクリーニングをご依頼なさったのですが、この汚れがとにかく酷過ぎました…写真を撮りましたのでご覧ください。
上の写真は後部座席の後ろの方ですが、隙間に泥がかなり入り込んでいます。前の持ち主の方は目立つ個所は拭いてある程度綺麗にしようとしたようですが、さすがに細かいところや手の届かない所までは手のつけようがないと思ったのですね(^^;)
上二枚はスペアタイヤを入れておく場所ですが、泥だらけですね(´;ω;`)クリーニング作業もかなり時間がかかりました。
そして鉄板部分は錆が発生していました。
運転席のサイドステップの内張を外してみました。これは決定的な証拠ですね。普通はパネルの内側に泥が入り込むことは無いからです。
運転席のシートレールのあたりです。ここにホコリやペットの毛などが溜まることはあるのですが、土がここまで入り込むことは通常使用ではあり得ないです。こうした普通ではあり得ない箇所に泥が付いているのが水没車の特徴です。他にもどぶのような臭いがしたら水没車かな?と疑って見た方がいいです。水没車は故障のリスクも高いですし、ボディーも錆やすいです。価格が安くてもお勧めできません。
ちなみにこのお車のオーナーさんもかなりショックを受けておられましたが、クリーニング後は臭いも汚れも激減しましたのでご満足いただけました。クリーニング後の写真を撮るのを忘れていたのでビフォーアフターを皆様に見て頂けないのが非常に残念です!どれだけ綺麗になるかが分かりやすいお車だったのに!