車内で灯油をこぼしてしまったら…
この時期に多いのが「車内で灯油をこぼしてしまって、臭いがひどいので何とかしてほしい」というご依頼です。
もちろんキラマックスでは喜んで作業させていただきます。それでも、「業者に頼まないで自分で何とかしたい」という方も多くいらっしゃるかと思います。
ネットで調べてみると意外と有益な情報が少ないことに驚きました。お茶殻をまいてごまかす方法や重曹をかけてみたり等…はっきり言ってどれもあまり効果がありません。
灯油をこぼしてしまったときは次の順番で対処なさってみてください。
床やシートにこぼした場合
①こぼした箇所にぼろ雑巾などを押し付け、灯油を吸わせる。
まずは車内に残っている灯油を極力少なくするのが最優先です。
②市販のパーツクリーナーをかけ、再びぼろ雑巾などで吸わせる。
中性洗剤をかけて界面活性剤で灯油を分解した後で吸わせる方法もありますが、今度は洗剤の臭いが残ってしまう場合が多いです。また、パーツクリーナ―の洗浄力には及びません。さらにパーツクリーナーには灯油の揮発を早める作用があり、灯油が車内に多少残ってしまう場合でも効果的です。
パーツクリーナー(スプレータイプ)はホームセンターで200円程で入手可能です。500ml缶を2,3本は購入しましょう。ぼろ雑巾も結構沢山使用します。
③エンジンをかけ、エアコンをON、外気導入にし、設定温度を最大(高温)、風量も最大に設定し乾燥させる。
乾燥させる際に灯油が揮発して臭いが少なくなります。また、しっかりと乾燥させないとかび臭くなる場合がありますので、1時間くらいかけたままにしましょう。
④ファブリーズ等の消臭剤をかける。
まだ灯油のにおいがわずかに残っているかもしれません。いずれ揮発して臭わなくなるとしても、灯油はガソリン等ど比べ揮発が遅いので、完全に成分が無くなるまで時間がかかります。それまでの間、市販の消臭剤をかけながら我慢することになりますが、最初の状態よりはかなり臭いが減っているかと思います。
フロアマットにこぼした場合
①フロアマットを取り外し、こぼした箇所にぼろ雑巾などを押し付け、灯油を吸わせる。
これは先程と同じです。
②液体タイプの洗濯洗剤か食器用洗剤を多めにかけ、5分ほど置く。(洗剤は沢山かけましょう)
③高圧洗浄機でマットの泡が出なくなるまで洗い流す。
高圧洗浄機は洗車場に行けば誰でも使えます。(マットはその後車にのせて運びますので、大きいビニール袋に入れると良いです)
④自然乾燥か、コインランドリーの乾燥機で乾燥させる。
以上の方法を試してみても匂う場合、かなり大量に灯油をこぼしたのだと思います。その際は諦めてプロに頼みましょう。