下回りの防錆塗装のデメリット?

車を東北で使用する場合、避けて通れないのが冬季間に道路に撒かれる融雪剤の影響です。ほとんどが塩化カルシウムを使用しますので、下の写真にあるように車の下回りやフェンダー周り等がダメージを受け錆びていきます。

そこで、融雪剤から車を守るために下回りを防錆塗装する方が多くいらっしゃいます。ディーラーや車屋でもこの施工を勧める傾向があるようです。中には車検毎に塗り重ねる方もいらっしゃいます。勿論下回りを塗装することによって錆の発生を軽減できます。しかし、磨き屋として納得できないのはこれです↓新車で納車されたばかりのお車ですが…

分かりにくいので拡大した写真がこちらです↓

お気づきでしょうか?黒い点々(塗料)が多数付着しています。
なぜこのような状態になったのでしょうか?それは、下回りを塗装する際にマスキング(ボディー等塗料がかかってはいけない部分に養生をする作業)が不十分だったからです。ちなみにこの下回り塗装をしたお店の人は施工前に「しっかりマスキングする」とお客様に約束していたそうです。それにもかかわらずこの状態です。この塗料の除去は素人が簡単に出来るものではありません。プロでも時間のかかる大変な作業でした。
「雑な施工をするのは一部のお店だけではないか?」と思われるかもしれません。しかし現状は大多数のお店が十分マスキングしない状態で塗装しています。しっかりマスキングしようとすると時間がかかるからです。残念ながら利益優先のお店は丁寧にやりたがらないでしょう。

結論として、下回り防錆塗装をする場合には信頼できるお店に頼むのが賢明です。安さや仕上がりの早さをアピールするお店は避けた方が良いでしょう。万が一失敗した場合どう対応するのかも事前に確認しておいた方が良いです。そこまでしなければいけない程、酷い施工をするお店がとても多いからです。